火災保険を使った外壁塗装は経年劣化では不可!デメリット・適用条件などを解説

「火災保険を使って外壁塗装が出来る」という宣伝を見て、無料で出来るなら外壁塗装を検討したいという方もいるでしょう。

  • 火災保険を使って外壁塗装が無料になるのは嘘?
  • 適用条件は?
  • デメリットが知りたい!

当ページでは、上記のような悩みを持った方に向けて解説しているページです。
保険会社へ直接問い合わせをしたい方向けに主な保険会社の連絡先を下記に記載しておきます。

※代理店で契約している場合は代理店の担当者に要確認※

火災保険を適用して外壁塗装を行う事で無料で塗り替え工事が可能ですが、通常の外壁塗装では難しい適用条件となっています。
火災保険が適用できない場合は、お住まいの自治体で補助金・助成金がないか確認するようにしましょう。

自治体によっては、外壁塗装が助成金の対象となっているケースがあります。
下記サイトでは、お住まいの助成金・補助金の情報の他、外壁塗装の適正価格診断を行う事が出来るのでおすすめです。

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※本ページは、外壁塗装のあれこれ編集部が独自に作成したもので、定期的な見直しを行い情報の修正を行っています。ただ、概要・価格などの情報は必ず公式サイトを確認するようにしてください。

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火災保険を使って外壁塗装ができる3つの適用条件!

火災保険を使って外壁塗装が出来る条件は下記の3つです。

詳細は下記で解説していきます。

自然災害による塗り替え修繕

火災保険を適用して外壁塗装を行う際に、大前提として自然災害による修繕が条件となっています。
自然災害と言うと、火災・風災・水害・雪害などが挙げられます。

細かい補償内容に関しては、保険の契約内容などによっても異なるため「火災保険の種類によって範囲が異なる」を参照してください。
自然災害以外の経年劣化や老朽化などでは、火災保険を適用する事が出来ません。

通常、経年劣化などで外壁塗装を検討する方がほとんどなので、火災保険が適用できないケースがほとんどでしょう。
自然災害であれば、小さな塗装工事の場合でも適用になる場合があるため、まずは契約内容を確認した後、火災保険の適用実績のある業者に相談してみる事をおすすめします。

被害を受けてから3年以内に申請する事

外壁塗装に火災保険を適用する事が出来るのは、基本的には災害に遭った時から3年以内に申請する事が条件となっています。
3年以内という期間は保険法で定められているため、消滅時効は保険会社や保険の種類・商品によって変わるという事はありません。

「火災保険が使えるとは知らなかった」

上記のような方で、既に工事が終わっている場合でも、災害から3年以内であれば請求する事が可能です。
ただし、3年以内に申請したとしても、災害に遭った時から時間が経過すればするほど実際の被害を鑑定する事が難しくなる事から、保険金が減額や出ないという可能性も上がるでしょう。

そのため、被害に遭った時から出来るだけ早めに申請する事をおすすめします。
また、誰もが認知しているような大規模な災害の場合には、3年以上経過した場合でも火災保険を適用できる場合もあります。

その他にも、3年の消滅時効がありますが、保険会社によっては3年が過ぎた場合でも必要書類があれば請求できると記載がある会社もあります(当時の写真が必要など難しい可能性があります)。
諦めずに一度問い合わせをしてみると良いでしょう。

分からない事があれば、保険会社に問い合わせをしてみるのもおすすめです。

補修費用が火災保険の免責金額を超えている事

火災保険を適用するためには、ある一定の金額(免責金額)を超えている修繕費用でなければなりません。

【免責金額の例】

外壁塗装費用:15万円
火災保険の免責金額:20万円
※あくまでも説明しやすいように金額を設定しています。

上記の例の場合、外壁塗装費用が免責金額を下回っているため、保険金は出ません。
また、免責金額を上回っている場合の保険金の金額は、「フランチャイズ方式」と「免責方式(エクセス方式)」で異なります。

フランチャイズ方式は一般的には免責金額が20万円で設定されている事が多いのですが、現在では免責方式(エクセス方式)でご自身で免責金額を設定して契約するケースが多いでしょう。
免責方式で免責金額が5万円で設定している場合の保険金の金額例は下記の通りです。

外壁塗装の費用 フランチャイズ方式 免責方式(エクセス方式)
4万円 保険金0円
自己負担:4万円
保険金0円
自己負担:4万円
15万円 保険金0円
自己負担:15万円
保険金10円
自己負担:5万円
40万円 保険金40万円
自己負担:0万円
保険金35万円
自己負担:5万円

※フランチャイズ方式:免責金額を下回ると0円、上回ると全額補償
※免責方式:免責金額を下回ると0円、上回ると超えた分のみ補償

火災保険を適用した外壁塗装にデメリットはない!ただ注意点はあり!

火災保険を適用した外壁塗装のデメリット

火災保険を適用した外壁塗装を行った場合のデメリットは基本的にはありません。
ただし、頭の中に入れておいた方がよい注意点は下記の通りです。

経年劣化は適用外

前述の「自然災害による塗り替え修繕」にて記載しましたが、自然に発生する経年劣化や老朽化による外壁塗装は、火災保険を適用して工事を行う事は出来ません。

  • 災害ではない老朽で自然に出来たモルタル壁などのびひ割れ
  • 自然に発生した苔
  • コーキング劣化による剥がれ
  • 外壁の色褪せ
  • サイディングの割れ・浮き

上記のような経年劣化は、どの保険に加入していても保険が適用される事はありません。
また、経年劣化の他に、施工不良や故意による破損に関しても適用不可です。

原状回復が基本

火災保険で外壁塗装を適用する場合には、被害に遭う前の状態に戻す事が基本です。
そのため、災害で被害に遭った箇所以外の工事に関しては、基本的には火災保険で適用する事が出来ません。

また、業者の中には、外壁塗装の見積もりが免責金額を下回った場合に、火災保険を適用しようと塗料のグレードアップして金額の引き上げをする場合もあるようです。
しかし、原状回復が基本のため、以前に塗装した塗料を使用するか、塗装歴がない場合は一般的に使用されているグレードでの申請となります。

そのため、グレードアップした塗料で申請すると、減額、または保険が適用されない場合があります。
どうしてもグレードアップしたい場合は、申請を復旧に相当な塗料で行い、差額のみの自己負担でグレードアップした塗料で工事を行うようにしましょう。

その他、必要以上の修繕箇所を見積もりに加えて、見積書の金額の引き上げを行う事もあるようです。
ただし、災害に関係のない箇所は申請しないようにしましょう。

地震による自然災害は火災保険では修繕不可

地震による外壁のひび割れ・クラックなどの被害は、火災保険では適用する事が出来ません。
地震による修繕は、特約として地震保険に加入する必要があります。

2021年のデータですが、「グラフで見る!地震保険統計速報」によると、2021年で地震保険の世帯加入率は34.6%とそこまで高い数字ではありません。
事前に備えておきたいという方は、念のために地震保険に加入しているか確認すると良いでしょう。

火災保険の種類によって範囲が異なる

外壁塗装に使える火災保険の種類は、「住宅火災保険」「住宅総合保険」の他にも「特約火災保険」「オールリスクタイプ」があります。

・住宅火災保険
・住宅総合保険
・特約火災保険
・オールリスク型

補償内容は下記の表で簡易的にまとめました。

補償内容 住宅火災保険 住宅総合保険 特約火災保険
火災
落雷
破裂・爆発
風災(台風)・ひょう災・雪害
水害(洪水・床上浸水) ×
水漏れ ×
落下・飛来・衝突 ×
騒じょう・暴力行為 ×
家財の盗難 ×

オールリスク型は、住宅総合よりも補償内容の範囲が広い火災保険です。
ただ、オールリスク型は保険会社によって補償内容が異なり、補償内容は確認する必要があるため、上記の表には記載していません。

外壁塗装で火災保険を申請する方法・流れ

外壁塗装で火災保険を申請する方法

火災保険を使って外壁塗装を行う際には、契約者が申請を行わなければなりません。
簡易的な手続き方法・流れは下記の通りです。

【申請の簡易フロー】

契約中の保険会社・代理店へ連絡

外壁塗装業者に現地調査の依頼

必要書類作成・送付

損害鑑定人が現場を調査

承認されれば保険金の支給

一番最初に契約中の保険会社・代理店に連絡するのは、火災保険の種類によって補償内容が異なるため、念のため補償内容の確認と必要書類を聞くためです。
補償内容を契約書などを確認して把握している場合や必要書類を把握している場合は、最初の保険会社への連絡のステップは省略しても問題ありません。

保険会社へ申請する際には、必ず見積書・損害箇所の写真が必要になりますので、外壁塗装業者の現地調査が必要です。
ちゃんと自然災害による修繕箇所を分析するため、火災保険を使った外壁塗装の実績がある業者が好ましいでしょう。

実績が豊富な場合は、書類作成の代行サポートをしてくれる業者もあります。
必要書類は、下記の3つです。

  • 保険金の請求書
  • 修繕箇所が記載された見積書
  • 修繕箇所の写真・報告書

書類を送付した後は、保険会社から派遣された損害鑑定人が現場を調査します。
調査内容によって受給の有無・保険金の金額が決定されて、保険金が適用される場合、請求手続きから2週間から30日以内に支払われる事が多いと言えます。

審査結果によっては、火災保険が適用されない場合もあります。
また、受給が決定したとしても、満額がもらえないケースがある事は認識しておきましょう。

火災保険を使って外壁塗装を行った事例はある?

火災保険を使った外壁塗装の事例を調査しました。

下記のような事例がありました。

  • ひょうによる穴あき、雨漏り修正
  • 台風による外壁損傷
  • 火災による延焼修繕

ただ、外壁塗装以外の部分での修繕事例が多く、外壁塗装自体はほとんどありませんでした。
Twitterの投稿が多いのですが、InstagramやYahoo!知恵袋、Google検索でも事例を調査しましたが、外壁塗装の事例は少ないのが現状です(屋根修理は火災保険で適用されるケースが比較的多くありました)。

基本的には火災保険を使った外壁塗装は難しいと思った方が良いでしょう。

火災保険を使った外壁塗装でよくある質問

火災保険を使った外壁塗装でよくある質問

火災保険を使った外壁塗装でよくある質問を集めました。

外壁塗装以外でも適用可能でしょうか?

外壁塗装以外の部分でも、条件が揃えば火災保険を適用する事が可能です。
「火災保険を使って外壁塗装を行った事例はある?」でも調査しましたが、むしろ火災保険を使った外壁塗装よりも外壁塗装以外の事例の方が多くあります。

下記は火災保険を使って工事が可能な箇所例です。

・屋根塗装
・雨樋、破風板、軒天、庇破損
・金属・ストレート・瓦などの屋根
・カーポート

自然災害の影響によるものだと認定される必要がありますが、雹や台風の影響で火災保険を適用するケースが多いと言えます。
インターネット上では屋根の苔が補償内容に含まれたケースがあると見かけましたが、基本的には経年劣化と捉えられる場合がほとんどなので難しいでしょう。

また、屋根塗装の場合は、登って調査を行うには素人では難しいのが現状です。
必要書類に被害箇所の写真も必要なため、判断が難しい場合は火災保険の実績が豊富な業者に現地調査を依頼する事をおすすめします。

火災保険を適用した後に保険料が上がりますか?

火災保険が適用になったとしても、保険料が上がるという事はありません。
ただし、1回の申請で保険金受給額が契約している保険金額の80%を超える場合は、契約自体が終了になるケースもあります。

80%を超えない金額であれば、契約期間中は何度でも申請する事が可能です。
契約が終了した場合には、火災保険を再度契約する必要がありますが、再契約する際には同プランが契約が出来ないケースもあります。

火災保険による詐欺被害に注意!

上記動画の日本損害保険協会や国民生活センター、NHKでも火災保険の悪質業者について触れています。

火災保険を活用した外壁塗装の営業を行っている業者も存在します。

  • 火災保険を利用して無料で外壁塗装を行いませんか?
  • 保険金が適用されるように手続きを代行します!

基本的には、一般的な外壁塗装の場合は火災保険を適用する事は難しいケースがほとんどです(自然災害に該当しないケースがほとんどのため)。
そのため、上記のような宣伝で外壁塗装を契約する前には、冷静になる必要があります。

火災保険は条件に当てはまっていれば問題なく申請する事が出来ますが、虚偽申請や詐欺の一部として営業をしている悪徳業者が存在するのは注意しなければなりません。
実際には下記のようなトラブル事例が相談として寄せられています。

保険の審査結果が出る前に工事開始 審査結果前に工事を行ってしまった場合、仮に保険が適用されない場合に全額工事費用の負担になります。
保険会社への虚偽申請 でっち上げ・必要以上の修繕箇所の申請で、施主側も保険金請求の詐欺になる可能性もあります。
契約後の違約金 保険の審査が通らなかった後に契約解除をしようとすると、違約金が発生するトラブルがあります。
申請サポートでの高額な手数料 保険申請サポートを行った報酬として高額な手数料が請求されるケースがあります。

火災保険の申請は契約者が行う必要があります。
業者が代行するのではなく、あくまでも契約者本人の申請サポートをするといった流れのため、保険会社からも実態が見えにくいようになっているようです。

もしも火災保険を適用した外壁塗装の営業を受けた場合には、冷静に判断するようにしましょう。

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