外壁塗装の相談を業者に行った際に、「見積書の項目にバイオ洗浄と記載がある」「バイオ洗浄をおすすめされた」という方で、疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
- 本当に効果がある?
- この単価、費用は適正なの?
- メリット、デメリットが知りたい!
上記のお悩みをお持ちの方に向けて、当ページは解説しています。
そもそも大前提として、外壁塗装を行う際には下地処理は非常に重要な作業です。
塗装前の下地処理が適当になってしまうと、塗料の密着度が低下して本来の耐久性を発揮する事が出来なくなります。
外壁を塗装した時は綺麗に見えたとしても、数年で塗膜が剥がれたりするのは下地処理が甘い事が原因の場合もあるため注意しましょう。
その下地処理の中でもバイオ洗浄は、洗浄力の効果が高く塗料の密着度の向上が期待できるのがメリットです。
ただし、バイオ洗浄は良いものではありますが、おすすめできる状況とおすすめできない状況があります。
バイオ洗浄を検討している方は、当ページを参考にしてください。
また、当サイトでは、ご自身の家に対して適切なアドバイスをしてくれる業者を探すためにも、2~3社程度の相見積もりをおすすめしています。
外壁塗装で相見積もりを行う事で、適正な費用相場も知る事が可能です。
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※本ページは、外壁塗装のあれこれ編集部が独自に作成したもので、定期的な見直しを行い情報の修正を行っています。ただ、概要・価格などの情報は必ず公式サイトを確認するようにしてください。
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そもそも外壁塗装におけるバイオ洗浄とは何か?
外壁塗装を行う際には、塗料の密着度を上げるために、通常は高圧洗浄で外壁を綺麗する事から始まります。
ホコリやカビ、苔、藻、剥がれた塗膜などが付着した状態で塗装しても、十分に塗料が密着せずに耐久性が十分に向上しないためです。
その外壁を洗浄する方法として、高圧洗浄の他にバイオ洗浄という方法があります。
外壁塗装におけるバイオ洗浄とは、高圧洗浄が水だけで洗浄する事に対して、特殊な洗浄剤を使って外壁を洗浄する事です。
水だけではなく洗浄剤を使って作業を行うため、藻やカビなどの生態系の汚れに対しての洗浄力の効果が高くなるメリットがあります。
バイオ洗浄のデメリット
バイオ洗浄のデメリットは、高圧洗浄と比べて費用が高いという事が挙げられます。
一般的な戸建て住宅であれば、高圧洗浄と比較して3万円程度の差が出る事になりますので(家の形状などによっても価格差が前後します)、必要のない戸建て住宅にバイオ洗浄を行う必要はありません。
また、排気ガス・油汚れ・サビ汚れの場合は、バイオ洗浄ではなく、排気ガス・サビ汚れ専用の洗浄剤で洗浄するのがおすすめです。
ご自身の家の状況に合わせて、最適な洗浄方法を提案してもらうようにしましょう。
下記のような業者には注意が必要です。
- カビや藻などの汚れではない部分に対してバイオ洗浄を無理やり勧める
- 相場よりも明らかに高い単価・費用
無理やり勧める、相場よりも明らかに高い費用を請求する悪徳業者を避けるためにも、消費者庁もおすすめしている相見積もりをおすすめします。
安易に契約の申込みや契約の締結をせず、過去に依頼をしたことのある業者や地域内の他の業者から相見積りを取得して、契約の締結について十分に検討する機会を確保することなどを心掛けてください。
引用:消費者庁
バイオ洗浄のメリット
バイオ洗浄のメリットは、高圧洗浄では落としきれない苔・カビなどの汚れを落とす事が出来る洗浄力です。
苔やカビ、藻などを綺麗にする事で、塗料の密着度が向上して耐久性を向上させる事ができます。
また、苔や藻などで外壁が汚れている場合、外壁のクラック(ひび割れ)、小さな傷が見えないケースがあるのですが、綺麗にする事で発見する事が可能です。
塗装前に適切な下地処理を行う事ができるのは、メリットだと言えます。
その他、高圧洗浄の水圧で外壁を傷つける可能性があるのですが、バイオ洗浄の場合は汚れを浮かしてある程度の水圧で洗浄するため、水圧による外壁の傷つきの心配も低いと言えるでしょう。
バイオ洗浄の単価・費用
バイオ洗浄の単価・費用と高圧洗浄の単価・費用を比較した表が下記の通りです。
バイオ洗浄 | 高圧洗浄 | |
---|---|---|
単価・費用 | 300円~500円/㎡ | 150~300円/㎡ |
水道料金 | 1日2,000円~4,000円 | 1,200円~2,000円 |
当サイトが独自に行った「【外壁塗装の費用・どこに頼むか・不満調査】571人アンケート調査!」の家の大きさ調査によると、30坪以上~40坪未満の家の方が大半です。
おおよその塗装面積は「坪数 × 3.3 × 1.2」で求める事ができるため、約120㎡~約160㎡の塗装面積となります。
※1.2~1.7の係数を掛けますが、形状によって異なるため今回は1.2で計算しています。
この塗装面積に単価を掛けると、「高圧洗浄:18,000円~48,000円」「バイオ洗浄:36,000円~80,000円」の金額が計算されます(※あくまでも目安)。
また、よくある質問ですが、水道料金は見積書の金額に含まれていません。
翌月の水道料金が高くなりますので、頭の中に入れておくようにしましょう。
単価・費用に関しては、業者によって異なります。
オリジナルの洗浄剤を開発している業者も存在しますので、見積書の単価に関しては必ず見ておくようにしましょう。
バイオ洗浄と高圧洗浄はどちらがおすすめ?
結局、どちらが良いのか分からないという方も多いでしょう。
バイオ洗浄と高圧洗浄では、それぞれに特徴があります。
施主の家の状況に合わせた選択をするのが一番おすすめです。
種類 | カビ・苔の洗浄力・効果 | 価格 |
---|---|---|
バイオ洗浄 | ◎ | 〇 |
高圧洗浄 | 〇 | ◎ |
バイオ洗浄がおすすめな方
カビ・苔・藻など、長年に渡りメンテナンスしていない方
カビ・苔・藻が発生しやすい地域の方(日当たりが悪く湿気が多い)
高圧洗浄がおすすめな方
比較的外壁に汚れがない方
排気ガス・サビなどが原因の汚れの方
費用を少しでも抑えたい方
バイオ洗浄は生態系のカビや藻に効果の高い洗浄のため、排気ガスやサビなどの汚れの場合は高圧洗浄で行うのがおすすめです。
バイオ洗浄の施工方法・やり方の手順を解説
バイオ洗浄の実績のある業者に任せれば問題ありませんが、基本的な施工方法・やり方の手順を記載します。
STEP2.まずは水養生(洗剤を染み込みやすくするため)で壁に水を濡らします。
STEP3.水で希釈した洗浄液を洗浄部分に塗布していきます。
STEP4.洗浄液を5~10分浸透させた後に高圧洗浄で水洗いをします。
簡単なやり方は上記のような流れです。
自分で行う際には、高圧洗浄機や作業服、ゴーグル、希釈用のバケツなどの備品を用意しなければなりません。
また、バイオ洗浄で最後の高圧洗浄による水洗いが不十分の場合、逆に塗料の密着度が悪化するため、最後の水洗いは非常に重要です。
バイオ洗浄でよく使われるメーカーは?
バイオ洗浄の洗浄剤でよく使われる製品名・メーカーは下記の通りです。
- SKクリーナースーパー(エスケー化研)
- キムケアー(コムスター)
- ケミクリーン(バイオメンテック)
特にエスケー化研に関しては、塗料メーカーとしても有名です。
どれも安全性の高い洗浄剤のため、バイオ洗浄の際には安心して使用してください。
見積書にバイオ洗浄が記載の場合には、製品名を聞いて検索をするのもおすすめです。
稀に悪徳業者の場合には、洗浄剤を偽る場合もあるようなので注意しましょう。
バイオ洗浄に関するよくある質問
バイオ洗浄に関する質問と回答を掲載しています。
安全なものなのでしょうか?
バイオ洗浄と名前を聞くと効果が高いのは分かりそうなのですが、安全性に不安を抱く方も多いでしょう。
結論を言うと、植物性の成分をメインとしている洗浄剤という事で、外壁塗装で工事を行う際の安全性は問題ありません。
- ペットと生活している方
- 小さなお子様がいる方
上記のようなご家庭でも、バイオ洗浄は問題なく行う事が可能です。
ただし、家庭菜園・食品を取り扱うような店舗などの場合、悪影響については必ず聞いておく必要があります。
食品衛生法に適した洗浄剤の使用、汚れが気になる場所のみをバイオ洗浄するなどの対策をしましょう。
自分で行う事は出来るのでしょうか?
家庭用の高圧洗浄も販売されているため、自分で洗浄剤を混ぜて行う事も可能です。
ただ、おすすめとしては業者に依頼する事です。
その理由としては、下記の通りです。
- 水圧の調整が必要であること(壁にダメージを与える場合がある)
- 場合によっては足場を組む必要があること
- 業者であれば洗浄のやり方を十分に理解していること(備品の調達、近隣挨拶、養生など)
バイオ洗浄の場合は洗剤の洗い残しがあると、密着度の低下が発生する場合もあるため、やり方を十分に把握しておく必要があります。
また、高圧洗浄の場合でも、水圧の調整で十分に汚れが落ちていなかったり、強すぎて外壁を傷つける可能性もあるでしょう。
外壁が綺麗にできなければ、塗料の密着度が低下して十分な耐久性を発揮する事ができません。
上記のような理由から、業者に依頼した方が結果的には家のメンテナンスという意味ではメリットがある可能性が高いと言えるでしょう。
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