外壁塗装での失敗を防ぐには「適正価格」を知る事が必要です。
塗装専門店などに見積書をもらった時に、提示された費用が安いのか高いのかを判断する基準になります。
当ページでは、40坪の外壁塗装の費用相場について焦点を当てて解説していきます。
実際に当サイトが行ったアンケート調査結果から予測される40坪の戸建ての外壁塗装の費用相場は「90万円~150万円未満」です。
調査目的 | 外壁塗装の費用相場の正確な情報を提供するため |
---|---|
調査内容 | 外壁塗装の価格、家の大きさ、満足度、業者の選定基準 |
調査対象 | 全国の外壁塗装を行った事のある人 |
調査方法 | クラウドワークス |
調査期間 | 2024年1月3日~2024年1月17日 |
有効回答数 | 296人 |
→詳細のアンケート結果は「【外壁塗装の費用・どこに頼むか・不満調査】571人アンケート調査!」を参照してください。
※アンケート調査では様々な坪数の方が混合しているため、数値から40坪の外壁塗装費用を予測しています。
・40坪の外壁塗装の費用相場
・見積書の見方(サンプル掲載)
・費用を出来る限り安く抑える方法
なお、費用相場はあくまで概算によるものですが、家の塗り替えを検討中の方は是非参考にしてみてください。
詳細の見積もりに関しては、消費者庁もおすすめしている相見積もりがおすすめです。
下記ページの「ヌリカエ」では、40坪の外壁塗装の費用相場を知る事が出来る他にも、アドバイザーがヒアリングをして適正な業者を紹介してもらえます。
アドバイザーから必要な業者のみを紹介して相見積もりが出来るため、しつこい営業などの心配もありません。
外壁塗装を検討している方はおすすめです。
※本ページは、外壁塗装のあれこれ編集部が独自に作成したもので、定期的な見直しを行い情報の修正を行っています。ただ、概要・価格などの情報は必ず公式サイトを確認するようにしてください。
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40坪の外壁塗装の費用相場は90~150万円未満
40坪の一軒家の外壁塗装は、90~150万円未満が費用相場です。
一軒家で40坪程度になる間取りは、以下の間取り図を参考にしてください。
一室ごとの広さにもよりますが、1階にLDKや水回りの他に、和室があったり大きな収納があったりすると、40坪程度の大きさになります。
お住まいの大きさを確認したい場合は、新築時にもらった図面や見積書を見てみましょう。
もし「平方メートル(㎡)」で面積が記載されているのなら「3.3」で割ると、坪数に直せます。
※延床面積がお住まい全体の面積を表します
外壁塗装の塗料別の費用相場
40坪の外壁塗装の費用相場は90~150万円ですが、使う塗料によって価格は大きく変動します。
以下、塗料ごとの40坪の費用相場です。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
アクリル | 60~80万円 |
ウレタン | 75~100万円 |
シリコン | 90~120万円 |
フッ素 | 110~140万円 |
断熱塗料 | 110~140万円 |
無機塗料(光触媒など) | 130~165万円 |
最も費用相場が高い「無機塗料(光触媒など)」は、130~165万円で、最も安い「アクリル」の約2.75倍ほどの価格となっています。
同じ40坪の外壁塗装でも、選ぶ塗料によって大きく価格が変動するため、塗料選びは重要です。
塗料の中でも費用に幅があるのは、同じ40坪でも「2階建てなのか・3階建てなのか」によっても異なりますし、見積もり依頼をする業者によっても変わるためです。
上記の費用に関しては、あくまでも外壁塗装のみの記載なので、屋根塗装やベランダ防水などの工事を行うと、さらに費用は高くなります。
外壁塗装の塗料価格の違い
塗料の種類ごとの価格は「耐用年数」と「プラスされた機能」の2つによって違いが出ています。
以下、耐用年数と塗料の特徴をまとめた表です。
塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
---|---|---|
アクリル | 6~8年 | ・住宅の塗り替えには使われなくなった ・発色がいい ・耐用年数が短いのが短所 |
ウレタン | 8~13年 | ・塗る場所を選ばない使える塗料 ・同価格帯のシリコンの方が人気となり、使われなくなった |
シリコン | 10~15年 | ・主流の塗料 ・塗料の中では中級グレード ・選ぶ人が多い ・価格と耐用年数のバランスが良い |
フッ素 | 15~20年 | ・公共施設の塗装に使われる ・防水性に優れている ・少々価格は高いが、耐用年数が長くコスパが良い |
断熱塗料 | 15~20年 | ・断熱性をもたせている ・熱を通しにくくなるため、夏の暑さを軽減できる |
無機塗料(光触媒など) | 20~25年 | ・耐用年数が最も長い ・価格が1番高いが、次回の塗装時期までの期間が長い ・生涯における塗装回数を減らせるのが最大のメリット |
価格や機能性など「何を重視したいか」を決めて塗料選びを進めましょう。
何を重視したいのか、という事が分からないという場合でも、家の塗り替えをお願いする業者の担当者に色々と予算などを含めた要望を伝える事で、提案してもらえるでしょう。
40坪の外壁塗装の費用を計算する方法
40坪の外壁塗装の費用相場は90~150万円とお伝えしてきましたが、これは足場設置に関わる費用など全ての金額が入っている価格です。
しかし、実際の見積書では、全体を一式でまとめるのではなく、細かい項目に分かれて記載されているので、項目ごとに費用の内訳を解説していきます。
外壁塗装の費用内訳
実際の見積書に記載されているような、項目別の費用の内訳は下記です。
項目 | 費用相場 |
---|---|
足場架設 | 850~1,200円/㎡ |
足場飛散防止養生 | 150~200円/㎡ |
養生 | 300~500円/㎡ |
外壁洗浄(高圧洗浄) | 150~300円/㎡ |
下地処理 | 1~4万円 |
下塗り | 800~1,000円 |
中塗り・上塗り | 1,900~2,900円/㎡ ※フッ素の場合 |
産廃処理費 | 3~5万円 |
運搬費・交通費 | 3~5万円 |
現場管理費 | 3~5万円 |
塗装作業の「中塗り・上塗り」は、まとめて記載されていることもあれば、それぞれの項目で記載されていることもあります。
40坪の外壁面積の計算方法
外壁の面積は、家の坪数の数字に「3.3」と「係数1.2」をかけて求めます。
40坪 × 3.3 × 1.2 =158.4㎡(外壁面積)
※45坪の場合は、45坪 × 3.3 × 1.2 =178.2㎡(外壁面積)
・3.3→1坪が約3.3㎡であるため、坪数に3.3をかけると延床面積が求められる
・1.2→延床面積から外壁面積を求めるための係数(複雑な形状の一軒家では係数が1.5~1.7で求めることもあるが、今回は一般的な一軒家として1.2を使用)
この記事では、凹凸が少ない一般的な一軒家をもとに計算して、外壁面積は「158.4㎡」と算出しました。
求めた外壁面積は、窓を抜いた面積であり、実際に塗装をする面積となります。
外壁塗装の見積書を紹介
実際の「40坪の一軒家を塗装した場合」の見積書のサンプルが以下です。
少し見にくいかもしれませんので、下記に表にまとめました。
名称 | 内容 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額(税抜) |
---|---|---|---|---|---|
足場架設 | クサビ式緊結足場架け払い | 215 | ㎡ | 850 | 182,750 |
足場飛散防止養生 | 飛散防止メッシュシート | 215 | ㎡ | 150 | 32,250 |
養生 | 215 | ㎡ | 300 | 64,500 | |
外壁洗浄 | 高圧洗浄 | 158.4 | ㎡ | 150 | 23,760 |
下地処理 | 剥離部補修 | 1 | 式 | 10,000 | 10,000 |
材料費 下塗り | 158.4 | ㎡ | 800 | 126,720 | |
材料費 中塗り | フッ素塗料 | 158.4 | ㎡ | 1,900 | 300,960 |
材料費 上塗り | フッ素塗料 | 158.4 | ㎡ | 1,900 | 300,960 |
廃棄処理費 | 養生・廃油等 | 1 | 式 | 30,000 | 30,000 |
運搬費・交通費 | 足場・打合わせ・検査含む | 1 | 式 | 30,000 | 30,000 |
現場管理費 | 安全管理・写真撮影等 | 1 | 式 | 30,000 | 30,000 |
合計(税抜) | 1,101,900 | ||||
消費税 | 121,209 | ||||
合計(税込) | 1,212,090 |
見積もりをした際の参考にしてみてください。
見積もりの項目で、「一式表記が多い」「数量の記載がない」「塗料の種類の記載がない」「項目が少ない」「大幅な割引がある」といった見積もりは注意が必要です。
外壁塗装業者から見積もりを既に取得している場合は、上記と照らし合わせてみると良いでしょう。
外壁塗装の費用を抑える方法は?
外壁塗装の費用を抑えるには、以下の方法が有効です。
それぞれの方法について、詳しく解説していきます。
2~5社で相見積もり
1社のみの見積もりでは、提示された金額が高いのか安いのか判断ができないため、2~5社で相見積もりをするのがおすすめです。
外壁塗装の業界には悪徳業者も多く、優良業者の見積もりとは明らかに違いがあるケースが多くあります。
悪徳業者に依頼してしまうと、「半年で塗装がはがれた」などのトラブルに巻き込まれ、相場よりも多く費用が掛かる可能性が高いと言えます。
何度も依頼している会社がある場合以外は、相見積もりをしましょう。
市区町村の補助金・助成金を活用
「お住まいの市区町村 外壁塗装 補助金・助成金」で検索して、活用できる制度がないかチェックしましょう。
外壁塗装に関する補助金・助成金を活用すれば、自己負担の金額を減らせます。
市区町村によって異なりますが、一般的に4月~5月に制度の発表があり、夏~秋にかけて申請が可能になるケースが多いです。
申請の数が多いと、早めに打ち切られてしまうので、活用するのなら事前に情報をチェックし、スムーズに申請ができるよう準備する必要があります。
自然災害が原因なら火災保険を利用
火災保険に加入している場合「自然災害(強風や地震など)」が原因で外壁の補修が必要になった場合は、保険が適用になる可能性があります。
毎月もしくは毎年保険料を払っているのですから、必要になった時に利用するのがおすすめです。
火災保険の適用条件は保険会社によっても異なります。
加入している内容を「保険証券」など、保険会社から送付された資料を見て適用になるか確認してみましょう。
ただし、注意点としては「経年劣化」「人為的なもの」「施工不良」に関しては、保険適用は出来ません。
家の診断はプロに任せるしかありませんので、家の診断の際に火災保険についても、担当者に聞いておく事をおすすめします。
屋根とセットで塗装
屋根と外壁の塗装は、必ず足場設置や廃材の処理費などが必要になりますが、セットで工事すると1回で済ませられます。
それぞれ単体で塗装するよりも安く抑えられるので、屋根もメンテナンスが必要な状態なら、セットで塗装するのがおすすめです。
また、塗装会社によっては、お得な「セットプラン」を用意しています。
相見積もりをする際に、セットプランの有無についても確認しましょう。
外壁塗装の適正価格より高くなる原因
一般的な40坪の一軒家における、適正価格よりも高くなる要因は以下です。
以下より、それぞれの要因について詳しく解説していきます。
外壁の補修が必要
外壁に大きなひび割れがあったり、シーリングの打ち替えが必要であったりする場合は、塗装費に補修費がプラスになります。
軽微な補修であれば1~4万円で済みますが、補修箇所が多いなど下地処理に時間と手間が掛かるのであれば、4万円を超える費用がプラスされる可能性が高いでしょう。
見積もりの際に「見積書の中には、どこまでの下地処理が入っているのか」を確認するようにしてください。
外壁塗装では見積もり前にしっかりと家の診断を行っていれば基本的にはありませんが、外壁の劣化による追加費用を請求される事もあります。
そのため、追加費用などについても必ず事前に確認をしておくようにしましょう。
出来れば契約書などの書面で、しっかりと確認をしておきたい所です。
不要な中間マージン
外壁塗装工事に掛かる費用が同じでも、中間マージンが発生する会社に依頼すると、中間マージンの分の費用がプラスされます。
中間マージンというのは、塗装の依頼を受けた会社が下請け会社に塗装を発注する時に掛かる費用です。
主に中間マージンが掛かる業者は下記の通りです。
- ハウスメーカー
- 建築会社
- 工務店
- リフォーム店
依頼を受けた会社も、塗装をする会社も、それぞれ利益が欲しいので、必ず掛かってしまう費用になります。
しかし、依頼する会社と実際に塗装をする会社が同じ「自社施工」であれば、中間マージンが掛かりません。
上記にはありませんが、塗装専門店だからと言って、下請けに発注しないという事もありません。
ホームページに「自社専属職人」「自社施工管理」といった「専属」や「管理」という文言の記載があった場合は、下請け業者に発注している可能性が高いと言えます。
「相場より高いな」と感じたら、中間マージンが入っていないか確認しましょう。
塗装面積の計算方法
塗装する面積の計算方法は、見積もりをする会社によって異なります。
この記事では、係数を使って計算しましたが、係数を使うのは「概算」でしかありません。
現地調査の時に、長さ・高さを計測して面積を出し、そこから窓の数・大きさを考慮して、実際の塗装面積を出す作業が必要です。
しかし、中には実際の見積りにおいても、現地調査の際に面積を確認せずに、概算で面積を出している業者もいます。
「200㎡」や「150㎡」など、キリのいい数字ばかりが並んでいる場合は、面積の計算根拠を質問してみましょう。
詳細不明なオリジナル塗料
塗装会社が独自に開発するなどして扱っている「オリジナル塗料」で見積もりが計算されていることで、相場より高くなっている場合があります。
しかし、全てのオリジナル塗料が高いわけではありません。
大手塗料メーカーが販売していて、一般的に流通している塗料と性能が同等で、価格が安いこともあるので注意してください。
この記事でお伝えした「塗料の種類」と照らし合わせ、どのグレードに該当する塗料なのかを必ず確認しましょう。
また、オリジナル塗料は、その他の塗り替え業者での取り扱いがない場合、比較対象がありません。
そのため、「施工後の保証」や「耐久性」「機能性」など、事前に納得のいくまで説明をしてもらう必要があります。
可能であれば、「言った・言わない」のトラブルになる場合もありますので、書面でやり取りをしておくようにしましょう。
40坪の外壁塗装の適正価格は約90~150万円
40坪の住宅での外壁塗装の適正価格は「90~150万円」程度です(足場設置にかかる費用などを含めた全体の金額)。
しかし、以下の要素などで大きく価格が変動します。
・選ぶ塗料
・外壁の劣化状態
・塗装工事を依頼する会社
この記事でお伝えしてきた費用相場を基準に、相見積もりを行った際に提出された見積もり金額が「適正価格」なのかを判断しましょう。
ただ、当記事でご紹介した価格はあくまでも参考に程度に捉えて、相場よりも高くなったり、塗装費用を安くする方法などもありますので、該当するものがあれば活用してみてください。
\無料で相場が分かる/
ヌリカエは無料で相場を算定する事が可能です。
既に見積もりを済ませた方でも、適正価格を知るために利用される方も多くいます。
また、お住まいの助成金情報の聞いたり、相場の算定利用した後の勧誘の営業電話はなく、専門アドバイザーによる外壁塗装の相談をしてもらえるのも特長です。
https://lp.nuri-kae.jp
※本記事は(ヌリカエ)の運営元である株式会社Speeeの委託を受けて作成しております。
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